NPO法人日本燦クラブ

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愛のしづく

7月5日更新



「人生」



 『人生』、皆さんはどういった人生を過ごされて来ましたか?″充実した素晴らしい人生であった、生まれてこのかた良くやった。″そして、素晴らしい人生を築かれた今、本当に″何もいうことはない。″と自信満々な方もいらっしゃると思いますが、『が』です。その『が』が自我の人生であった方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。『人生』と一言で申しますが、十人十色、一人一人の人生は異なっております。親子、兄弟、同じ親から生まれて同じ家庭で育ち、同じ仕事を引継いで親子でされている方もおられます。表面は同じ道を歩いているように見えますが、内面は全く違った人生であったことと思います。如何でしょうか。きっと一人一人が違った人生を送られ、今日まで頑張って来られたここと思います

 一生懸命に何を目的に今日まで頑張って来られたのか。それは一般常識としまして、財産をいっぱい貯めて大きな豪邸を建てたり、色々な物に関する財産を蓄えたり、企業を発展・繁栄に導いたりといった人生ではないかと思います。そして、それが立派な人生であると勘違いをされている。その方は、物を主体にした人生の成功者であったにすぎないのです。物がたくさんあり、大きな豪邸を建て、幾部屋も使い切れない位の部屋があって、調度品も贅沢三昧、お食事もローマの末期状態のような美味しい物、今、日本がそういう雰囲気ですね。グルメグルメ、テレビを見ていますと美味しいそうなものが出る番組が多く、ローマの都が退廃していた頃に似た日本の現状なのです。今、どこの世界でも物が豊かで、特に日本は世界で一番豊かになって来ており、美味しいものをいっぱい食べる。でも、人間の胃袋って牛みたいに大きくありません。私なんかは霞みたいなお食事でこうして生かされているのです。物をたくさん持っていてもそれは何時か滅びてしまうのです。


 昨年の暮、T社長さんから御電話がありました。それは御自分と仲の良かった親友の社長さんが何十億もの負債を抱えて倒産され、自殺を図られたという御電話でした。その方は、『物の資産』を蓄積して、おそらく過去は会社も立派な経営をされ、発展・繁栄して来られた人生であったと思います。それはその時の運によって、立派な会社の発展・繁栄があったのですね。でも、昨年暮れに行き詰まって、何十億もの負債を抱えて自分の生命をも絶とうとされた。物が全て一瞬にしてなくなってしまったという悪い見本です。そういう話は世間一般にたくさんありますね。物ばかりを追って財産を貯め、物の価値観だけしかわからない人達は、繁栄している時、″それが成功した、立派なことをして来た。自分は成功した、素晴らしい人生だ。″とおそらく勘違いをされていたのでしょう。でも、T社長はサンクラブで法則の青木盛栄哲学を学ばれ、″物から心、心の資産を貯め蓄積して行く事が大切なことだ。″と気付いて、切り替えをされた。そうしますと、昨年の暮とお正月は、


「とても過去には考えられない幸せな年末年始であった。」と喜ばれました。その倒産されたお友達の社長さんは暗、サンクラブのT社長さんは明、明と暗の世界ははっきりとしています。『物の資産』を追った人の末路は暗であり、生きて行くこともできない、生命を捨てるくらいの暗い暗い結末です。そのまま『物の資産』を追い続けていたら、もう立ち直ることすらできない、暗い年末年始であったはずです。明暗の人生、皆さん明がお好きですか? それとも暗? 暗の人生はお好きですか? 物をいっぱい貯めて、お金をいっぱい貯めて贅沢をする。そういった人生はいつか滅びて自分の身も滅ぼしてしまうことになるのです。


 私の人生。どの様な人生を今まで送って来たかをお話します。私達夫婦は過去30年近く人の為ばかりに尽くし、与え切る人生だったのです。自分のことは一切考えない。生活もできるだけ質素に致しまして、狭い借家で暮らしております。お食事も私達は小食で食べ物にもそんなに費用は掛かりません。そして、人の為に全て与え切った。結局、物欲ばかり多い世の中、救いを求めて来られる人々。そして、不幸になった、病気になった、会社が倒産する、親子の間がうまくいかない、兄弟もうまくいかない、社長と社員がうまくいかない、医者に行っても原因のわからない難病で一生良くなる見込みがない、等々・・・。諸々の悩み、苦しみを抱えて来られる方にいっぱい出会って来たのです。その方達のほとんどは贅沢な暮らしをしておられたのです。物欲の固まりのような人生を送って来られ、大きなお屋敷に住み贅沢をしている人ほど、そういう不幸や苦しみを持って人生を送っているのです。見苦しい心・欲・争い・病・色々な悩みや苦しみを抱えて日々を送っている人達。どうして物が豊かになってそういった不幸が来るのでしょう。不思議ですね、幸せなはずなのに・・・。その原因をお教えして、早く自分の心の貧しさに気付いて戴く。物はたくさんあっても『心が貧乏』しておりますから、色々なことが起こって来るのです。皆さんももう一度、自分の心を見つめ直す必要があるのです。


 当時、私達は人様をお救いする為、新幹線で地方へ出掛けたり、また、いろんな方が我が家へ来られますとお食事を出したりして、お金が必要になって来たのです。そして、これはいつもお話することですが、私は更紗を一生懸命描きまして、最初の頃はそれを人を救う為の資金、私達が暮して行く為の生活費、そして、その中で、″とてもこれは二枚と同じものは創れない。″と想った芸術作品になるような物は、一切売らずに全部キープしておいたのです。生活が厳しい中でそれを″高く譲って欲しい。″といろんな方から申し出があったりしました。私がもし物の欲の人間でありましたら手放していたと思います。でもこれは商品、これは芸術品として区分けをして、一点一点貯めておいたのです。


 そのご褒美として、世界の各地へ日本の外務省から日本の文化使節として招聘され、更紗展が開催されました。また、カナダからも招聘されて、国の費用で行かせて戴くことができました。招聘されての月日、その間素晴らしい自然との融合、人間と大自然との融合の素晴らしい縁、出会いがあったのです。それは物を追っていたらそういう素晴らしい出会いはなかったと思います。商品を作っていて、お金が儲かったに過ぎません。そして、皆さんから、


「先生、先生」と言われて、より多くの人に知られていたかもしれません。でも、それは自己満足の人生で終っていたと思います。それを断ち切って、芸術作品を創って後世に残そうと決心してから、そういった素晴らしい出会いと体験があり、人生があったのです。『物の資産』ではなく『心の資産』を大切にしたお陰で心が豊かになったのです。行った先々で見たもの、風景、人、雰囲気、人の持っている様々な人生模様を、善いものは自分に取り入れ、真似てはいけないものは心の中からすぐに消し去る。人の人生からたくさんの物事のプラス、マイナス、明暗を学び取ったのです。それも政府から招聘されたお陰で、世界の国々の人達と交流が持て、色々な想い・物の考え方を学ぶことができ、『心の資産』がたくさん増えていったのです。


 人間一人一人の人生、皆さんが、どのように様々な思いをして生きて来られたとしても、それは僅かな一瞬の、瞬きするような瞬間的な人生であるのです。人それぞれに人生があります。サンクラブは、そういった色々な素晴らしいものを持っている人から吸収し、与え合う会です。仲間同士困っている人があると助け合い、そして、自分の人生体験を与え合い、学び合い、″共に素晴らしい人生道を築いて行こう。″と、こうして新年早々集まって来られているのですね。私の人生、語ればいっぱいございます。私の人生、ただ今は人の為にある自分です。






——新聞記事より——



【今の日本人は、物を追い求めている人が増えている。早くそのことに気付いて、心の熟成への道へ軌道修正をし、物と心を切り離して、意識を心の世界へ回帰して行くことが、これからの日本人が世界に誇れる日本人となれる道である。今、日本は戦後外国の自由主義に押されて、間違った自分の意識(=物質を追い財産を増やすこと)のみに明け暮れていて、精神を忘れている日本人である。】




 先日の新聞に、ある心理学者の方から右のような警告の言葉がありました。本当にそうだと思います。ここに集まっている人達や、日本の国の人々の中には、物より心を大切に思う日本の心がまだたくさん残っていると思います。今日本は物質的には豊かな国ですが、もっともっと大切なものは心なのです。早く本来の心を取り戻し、素晴らしい人間性、素晴らしい人生街道へ進路を決めて歩んで行く時なのです。


 燦めきの一言集にありました。『人生道は、あらゆる人と物との風景を楽しみながら行く、夫々の信念の目標に向かって・・・。』ということなのです。人生の旅は、肉体でするものではなく心でするものであり、単に体を使って歩いたり、あちこち動き廻ることと勘違いをしないように・・・。心で、″素晴らしい景色だ、素晴らしい縁が戴けた。″と楽しい嬉しい、感謝の心を持ち、自分は満ち足りてそれを生かして、″自分の人生道へプラスにしよう。心で人生の旅をしよう。″と信念の目標に向って歩んで行くべきなのです。


 人生の幸せの軌道は日々の自己反省・自己分析にあります。幸せの軌道・人生の軌道。それは、今日一日を幸せに向かって、自分が精一杯生き切ったかどうか、これからの未来にとって素晴らしい一日にしたかどうか、それとも人を批判したり悪口を言ったり、また、金儲けに明け暮れた欲の一日ではなかったか、等々によるのです。数字ばかりを追い求め、社員を怒鳴り散らしたり、奥様を悪様に怒鳴ったり、子供を叱り飛ばしたり、そういった亭主族ではなかったか。また、奥様も御主人のことを批判したり、うちの亭主はどうだこうだと素晴らしい御主人に対して善いエールを送らず、批判ばかりの人生ではなかったか、また、子供を叱り飛ばしてばかりではなかったか・・・。感謝することができた一日であったか、文句ばかりの一日であったか、それを自分の心にしっかり問うてみて一日を感謝で締めくくる。そうするとあくる日は素晴らしい人生が開けてまいります。このコツを忘れないように・・・。感謝で全ての物や人、生かされていることに、こうして吸って吐く呼吸を与えられていることに感謝。もし、呼吸できなかったらすぐあの世へ行ってしまいます。健康を与えられていることに感謝し、物が無くなっても健康であればまた素晴らしい人生道を歩む基になるのです。未来の人生は明日から新鮮、新鮮な未来は粋み切っています。過去の不安・愚煩(ぐはん)意識(=苦しみや悩み、愚かな煩わしい苦しみ)を未来に持ち越さないということです。そして、自分のこれからの人生道は堂々と安心して歩いて行ける道、それは即ち、今私達が勉強している法則の道=自然の法則・生命の法則・心の法則・宇宙の法則なのです。


 宇宙は法則により全て平穏に成り立っています。地球も法則通り回って運営されています。地球は勝手に動き回ることなく法則通りに自転をしています。そして、その周りを様々な惑星が取り巻き一つの乱れもなく、数え切れない何億もの星の法則の中で、私達は地球の星の上で存在させて戴いているのです。自分勝手に生きているのではありません。法則の決められた世界があるから無事なのです、平和なのです。たった一つ宇宙の中で生物のいる地球、その地球で人間が勝手気ままに自我丸出しで、″自分の人生なんだ、勝手気ままにしていいじゃないか。他人の知る事か。″と夫々が自我ばかりの人生を送っていると、そのうち地球は他の死んだ惑星のように生物は全部滅びてしまい、ただ一人も生き延びることもできなくなるのです。


 皆さんが素晴らしい気付きの種となって、人生を今日から今年(1996年)一年を目標に来年はまた新しい年を迎え、振り返る。何ができていない自分であったかを反省して、法則の道へ軌道修正する。自分の人生の終末が必ず人間には訪れてまいります。その終末、死の間際になって自分の人生を振り返って、″くだらない虫けらやゴキブリのようなつまらない人間ではなかったか、いや自分は人の為に与え切る、尽くし切る素晴らしい人生であって、何も思い残すことはない、子孫にも自慢はできる。”というような、亡くなった後でも人から尊敬され、慕われる人生を築いて戴きたい。死して名を残す、盛栄が正にそういった人生であったように・・・。私もそれに負けないように自分の自我を一切捨てて、これからもっと人の為にある人生。もう後どのくらい生かして戴けるかそれは天しか分かりません。終末は必ず訪れます。皆さんも同じです。自分は百歳まで二百歳まで生きると思っていてもそれは天が決めることなのです。一日も早く今まで送ってきた人生街道に間違いはなかったか、年の初めにもう一度自分の人生を振り返って、これから素晴らしい法則の人生街道へ軌道修正をして、『この道なり』という自分の人生、間違いのない幸せになる人生を送ってまいりましょう。


 自分の心の持ち方次第で自分の人生が変わるのです。潜んでいる潜在能力が開発され、過去とは違った人生を見つけて歩むことができるのです。人間は色々な能力の可能性を秘めております。潜在能力を生きているうちにいっぱい引き出して育てて行く、それがサンクラブの勉強なのです。自分の能力を開発して新しい人生を今日から歩いてまいりましょう。素晴らしい人生街道か干からびた人生を送るか、今が別れ道なのです。自分のこれからの人生街道は堂々と安心して歩める道、法則街道、この道なり。






1996年1月7日/サンクラブ群馬発会記念講演








連載してまいりました書籍「愛のしづく」は、この章を持って終了となります。

次回より、「生命の知恵17章」/青木盛栄著を連載いたします。

お楽しみに!








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